コロナ濃厚接触の受験生への対応 タクシー会社で分かれる 東京

15日から始まる「大学入学共通テスト」で濃厚接触者となった受験生のタクシー移動が認められ、国がタクシー会社に任意の協力を求めたことを受け、都内の会社は、運転手の意向を確認するなど、準備を進めています。一方、運転手の健康確保への不安から協力しない会社もあり、対応が分かれています。

文部科学省は、15日から始まる「大学入学共通テスト」以降の受験について、受験生が濃厚接触者となった場合でも、PCR検査が陰性で、当日も無症状であることなどを条件にタクシーを使って試験会場へ移動することを認め、国土交通省は、全国のタクシー会社に任意の協力を求めています。

東京 杉並区のタクシー会社は、労働組合と話し合い、協力の意向を示した運転手のタクシーにかぎって配車を行う方針を決め、準備を進めています。

14日朝の点呼では、社長が「皆さんのご理解を得ながら、受験生を応援したい」と協力を呼びかけると、応じた運転手が承諾書に署名していました。

そのうえで、タクシーに設置した飛まつ防止のシートにずれがないかなど、感染防止策を改めて確認していました。

協力する意向の46歳の運転手は「心配も多少はあるが、こういう時だからこそ皆で協力をして、受験に集中できる環境作りの手伝いをしたい」と話していました。

一方、都内の複数のタクシー会社によりますと、運転手の健康確保に不安があるなどとして、協力をしない会社もあり、対応は分かれているということです。