新型コロナ 第5波 少なくとも202人が自宅で死亡 厚労省調査

去年、新型コロナウイルスの第5波が起きていた時期に自宅で死亡した感染者は、全国で少なくとも202人に上ることが、厚生労働省のまとめで分かりました。

厚生労働省は、新型コロナウイルスの感染者の情報を自治体や医療機関から集約するシステムを使って、去年8月と9月に自宅で死亡した人の状況を調べました。

13日までに39の都道府県から報告が寄せられ、自宅で亡くなっていた感染者は合わせて202人だったということです。

年代別では、
▼50代が最も多く28%、
次いで、
▼70代以上が27%、
▼60代が18%、
▼40代が16%でした。

自宅で死亡した人のうち、基礎疾患があった人は52%で、ワクチンを接種していなかった人は66%でした。

また、亡くなったあとに感染が判明した人が35%いたということです。

当時は第5波のさなかで、自宅療養中に急速に重症化したり、保健所の業務がひっ迫して健康観察が遅れたりした人のほか、酸素投与が必要な患者がすぐに入院できないケースもあったということです。

新型コロナウイルスの感染拡大で自宅療養者が増える中、第5波を教訓に、重症化リスクがある人や容体が急変した人をどう速やかに入院につなげるか、国や自治体の対応が問われています。