北日本~西日本 平年を上回る積雪 落雪や除雪中の事故に注意

強い冬型の気圧配置と上空の寒気の影響で、北日本から西日本の日本海側を中心に、平年を上回る積雪となりました。
屋根からの落雪や除雪作業中の事故に十分注意してください。
北海道では15日の朝にかけて風が強く、大雪が続く見込みで、気象庁は猛吹雪や吹きだまりによる交通影響に警戒を呼びかけています。

気象庁によりますと、強い冬型の気圧配置と寒気の影響で北日本を中心に雪が強い状態が続いています。

午後5時までの3時間の降雪量は、
▽北海道深川市で12センチ
▽福島県南会津町堺で10センチ
▽群馬県みなかみ町藤原で9センチとなっています。

各地で雪が降り積もり、午後5時の積雪は、
▽長野県野沢温泉村で1メートル77センチ
▽岐阜県白川村で1メートル75センチと、
この24時間で50センチ前後増えました。

平地でも雪が積もり、
▽富山市で38センチ
▽滋賀県米原市で28センチ
▽鳥取市で6センチとなっています。

北日本を中心に風の強い状態が続き、午後5時までの3時間には、
▽北海道留萌市で25メートルの最大瞬間風速を観測しました。

東日本や西日本の雪は弱まりつつありますが、「大学入学共通テスト」が始まる15日の朝にかけて、北海道では雪が降り続く見込みです。

15日夕方までの24時間に降る雪の量は、いずれも多いところで、
▽北海道で50センチ
▽関東甲信で20センチと予想されています。

猛吹雪のおそれ 車の立往生など交通影響に警戒を

風の強い状態も続き、15日にかけての最大風速は、北海道で23メートル、最大瞬間風速は35メートルと予想され、猛吹雪のおそれがあります。

波も高く、北海道と新潟県では15日にかけて大しけが続く見込みです。

気象庁は積雪や吹雪、路面の凍結による車の立往生など交通への影響のほか、高波への警戒を呼びかけています。

なだれや着雪による停電にも十分注意が必要です。

落雪・除雪作業中の事故に注意

北日本だけでなく、東日本や西日本の日本海側でも、これまでに降った雪で平年を上回る積雪となっています。

この冬、北海道や東北、新潟県では落雪や除雪作業中に亡くなる人が相次いでいます。

積雪が多い地域では、軒下にはなるべく近づかないようにしてください。

雪下ろしの際には、必ず2人以上で作業するほか、携帯電話を身につけ、はしごを固定してください。

ヘルメットと命綱の着用も重要です。

各地で積雪増 除雪作業の注意ポイント

この冬、日本海側を中心に断続的に雪が降り、各地で積雪が増えています。

先月から今月にかけての大雪で、北海道や東北、新潟県では除雪作業中の事故や落雪に巻き込まれるなどして亡くなったり、大けがしたりする人が相次いでいて、北海道では、13日だけで4人が亡くなりました。

これから除雪をしようという人も多いと思いますが、作業の前に、ぜひ知っておいてほしいことがあります。

ポイントをまとめました。

実は危険な除雪作業 死亡原因のトップ

総務省消防庁によると、除雪作業中の事故で昨シーズンだけで95人が死亡し、このうち8割以上が65歳以上の高齢者です。

また、2018年11月から2019年5月にかけては、雪害で亡くなった40人すべて、除雪作業中でした。

屋根やはしごからの転落

除雪に関わる事故の原因などを分析しているウインターライフ推進協議会によりますと、死者やけが人が多いのは「屋根から転落」するケースだということです。

気温が上がったり、晴れて日ざしが出たりすると、屋根の表面の雪がとけて滑りやすくなり、雪が一気に落ちるおそれがあります。

屋根に上がって軒先にせり出した雪ぴを落とす際などは、バランスを崩しやすく、低い屋根でも作業をする際には「安全帯」を装着して体を固定するなど、対策を呼びかけています。

また「はしごから転落」する事故も多く、はしごをしっかり固定して、慎重に上り下りすることが大事だということです。

事故に備えて、作業は“2人以上”で行いましょう。

屋根からの落雪

屋根の落雪による事故も相次いでいます。

状態にもよりますが、1立方メートルの雪は、重さが100キロ以上、時には500キロに達することもあります。

北海道深川市では13日、86歳の女性が雪に埋もれ死亡しました。

女性の住宅では、屋根から大量の雪が落ちていたということで、警察は落雪に巻き込まれたとみて調べています。

軒下では、落雪に巻き込まれたり、雪ぴや、つららを落とそうとして、雪や氷が直撃したりするおそれがあります。

また、道路の除雪作業にあたる際は、つい、下ばかり見てしまいがちです。

雪の下敷きになって身動きできずに窒息したり、凍死したりした事例もあり、注意が必要です。

休憩をとり こまめな作業を

除雪作業は、かなりの重労働です。

心臓発作などを引き起こすおそれなどもあり、無理は禁物です。

これまでの経験や体力を過信せず、休憩時間をとりながら、こまめな作業を心がけてください。

用水路への転落に注意

積もった雪を用水路に捨てる作業にも危険が隠れています。

用水路と道路との境目が、雪で分かりづらくなっていることも多く、誤って転落し、亡くなるケースが毎年、各地で起きています。

繰り返しになりますが、除雪作業をする際には、危険性をよく確認し、万が一に備えて、家族や近所の人などと声をかけあい、2人以上で行うようにしてください。

金子農相「農業用ハウス倒壊など被害400件余」

各地で続く大雪の影響について、金子農林水産大臣は、閣議のあとの記者会見で農林水産関係の被害を明らかにしました。

農林水産省によりますと、先月25日からの雪の影響で、13日までに報告があったのは、農業用ハウスが倒れたり、壊れたりする被害が412件、畜産用の施設が壊れるなどの被害が26件だということです。

被害状況は調査中で、さらに増えることが見込まれているとしています。

金子大臣は「地域によって、今後も大雪の可能性があり、農業用施設への被害や、なだれなどに警戒してほしい」と呼びかけました。