沖縄 感染拡大 医療従事者相次ぎ出勤できず「医療崩壊に近い」

沖縄県内では、医療従事者が感染したり濃厚接触者になったりするなどして出勤できないケースが相次いでいます。

沖縄県豊見城市の病院では、医師や看護師など職員数十人が働くことができず、医療体制がひっ迫しています。

豊見城市にある新型コロナの重点医療機関の「友愛医療センター」では、新型コロナの感染の急拡大に伴い、今月4日ごろから医師や看護師、それに事務職員が出勤できないケースが相次いでいます。

病院によりますと、新型コロナに感染したり濃厚接触者になったりしたほか、市内の小中学校が臨時休校したために子どもの面倒を見る必要があり、13日現在で職員数十人が働くことができずにいるということです。

一方、職員が不足する中で感染者の対応にあたり、13日の時点で院内に20床あるコロナ患者用の病床のうち15床が埋まっています。

病院では職員の出勤状況などを把握したうえで、病棟ごとに再配置しようと、調整を進めています。

友愛医療センターの西平守邦医師は「冬はコロナ以外の通常の医療もひっ迫する時期で、本来であればもっと医療提供の幅を広げないといけないのに、職員が不足して縮小せざるをえない状況です。医療崩壊に近いと思います」と話していました。