無症状の濃厚接触者の受験生利用に備え タクシー会社で準備

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、15日から始まる「大学入学共通テスト」では、無症状の濃厚接触者の受験生を対象に、タクシーを使って試験会場に移動することが認められたことを受けて、広島県内のタクシー会社では車両の消毒など利用に備えた準備を進めています。

新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、文部科学省は15日の土曜日から始まる大学入学共通テストについて、無症状の濃厚接触者の受験生を対象に、自治体が認めたPCR検査で陰性であることや、受験当日も無症状であることなどを条件に受験を認めていたのに加え、公共交通機関を使わずに試験会場に向かうことが難しい場合も想定して、タクシーやハイヤーの使用を特例で認めました。

これを受けて広島市のタクシー会社は、大学入学共通テストを前に、管理する車両の消毒や感染対策の備品の点検などの作業を行っています。

文部科学省によりますと、濃厚接触者の受験生がタクシーを予約する場合、陰性かつ無症状であることを告げたうえで自分で予約し、自分での予約が難しい場合、文部科学省の相談窓口に連絡し予約を代行してもらうことができるということです。

広島第一交通の荒木浩幸社長は「毎年この時期は受験生の利用に備えているが、ことしは新型コロナの流行もあるので、準備を徹底している。安心して試験会場まで移動してもらうためにも、早めの予約をお願いしたい」と話していました。