中国 安陽 オミクロン株感染確認 市民500万人余 原則外出禁止

中国内陸部の河南省安陽で、新型コロナの変異ウイルス、オミクロン株の感染者が確認され、地元当局は、500万人余りの市民に対して、原則として外出を禁止する措置をとりました。

中国国営の新華社通信によりますと、河南省安陽では、今月8日から11日朝までに、合わせて84人の感染が確認され、この中には複数のオミクロン株の感染者が含まれているということです。

これを受けて地元当局は、10日から500万人余りの市民に対して、原則として外出を禁止する措置をとりました。

さらに、警察や消防などの緊急車両を除き、一般の車が市内を通行することを禁止し、工場などの操業も原則として停止するよう求めています。

中国では、首都北京に隣接する天津でもオミクロン株の市中感染が確認され、1300万人以上の市民を対象とするPCR検査が行われているほか、現地にあるトヨタ自動車の工場が11日まで2日間操業を停止するなど、日系企業の活動にも影響が出ています。

中国では、このほか、内陸部の陝西省西安でも新型コロナのデルタ株の感染が広がり、およそ1300万人の市民が20日間にわたって外出を厳しく制限されるなど、北京オリンピックの開幕を目前に控え、厳戒態勢が続いています。