尾身会長ら 追加接種や飲み薬供給体制の整備加速を首相に要望

新型コロナの感染の急拡大を受けて、政府分科会の尾身茂会長ら専門家が岸田総理大臣と面会し、高齢者に対するワクチンの追加接種や飲み薬の供給体制の整備を加速させるよう要望しました。

新型コロナの感染の急拡大を受けて、岸田総理大臣は総理大臣公邸で後藤厚生労働大臣や山際新型コロナ対策担当大臣のほか外務省や厚生労働省の幹部らと相次いで面会しました。

この中で岸田総理大臣はオミクロン株などの最新の感染状況などについて報告を受けるとともに、骨格を維持するとしている水際対策や国内の感染対策など今後の対応を協議しました。

その後、岸田総理大臣は政府分科会の尾身茂会長や厚生労働省の専門家会合の脇田隆字座長ら専門家と面会しました。

この中で尾身会長は、
▽高齢者に対するワクチンの追加接種を政府の最優先課題として取り組むことや、
▽飲み薬の供給体制の整備をさらに加速させること、
そして、
▽マスクの着用や3密の回避など基本的対策の徹底を改めて政府として呼びかけることなどを、要望しました。

面会のあと尾身会長は記者団に対し「新型コロナの特徴に合ったメリハリのついた対策が必要だということで、われわれと岸田総理大臣は全く同意見だった。ビジネスの継続の観点から岸田総理大臣がテレワークの推進に関心を持っていたのが印象的だった」と述べました。