国内の米軍関係者外出制限始まる 沖縄では「対応遅い」の声

アメリカ軍基地内での感染拡大が続いていることから日米両政府は10日から沖縄を含む国内すべてのアメリカ軍関係者の基地の外への不要不急の外出の制限を始めました。大規模なクラスターが発生している沖縄の基地周辺の繁華街では兵士の姿は見られませんでしたが、飲食店からはもっと早く対策をしてほしかったといった声が聞かれました。

アメリカ軍基地をめぐっては新型コロナの感染拡大が続き基地周辺の自治体の感染者増加の原因になっているといった批判が出ていることから、日米両政府は10日から2週間、アメリカ軍関係者の基地の外への不要不急の外出の制限を始めました。

大規模なクラスターが発生しているアメリカ軍キャンプハンセンがある沖縄県金武町の繁華街では10日は人通りがほとんどなく、アメリカ軍兵士の姿は見られませんでした。

飲食店を営む70代の女性は「コロナがなくなるまでは兵士は外に出ないでほしい。今回の対応は絶対に遅くもっと前にやるべきだったと思います」と話していました。

また食堂を営む60代の女性は「今回の対応は遅いです。クリスマスの頃からマスクをしている人はまばらで、きのうおとといも外出している外国人を見かけました」と話していました。

一方、基地のゲートではアメリカ軍関係者が使うYナンバーの乗用車が時折、基地の外に出て行く様子が見られました。

また基地の中ではマスクを着用しながら作業に当たっている兵士の姿が確認できました。

基地の中のバーで働いているという20代の男性は「外出制限はいまさらかという思いです。感染が発覚した時も店を閉めていませんでした。街の繁華街でも先週までマスクしないで酒を飲んでいる兵士の姿が見られたので、子どもを外に出せずにいます」と話していました。