1年越しの成人式開催 コロナで去年は中止 神奈川 小田原

新型コロナウイルスの影響で去年、会場で行われなかった神奈川県小田原市の成人式が9日、1年越しで開かれました。

9日の式典は、去年、会場での式典が中止されたため参加できなかった人たちを対象に開かれ、会場の小田原市のホールにはおよそ150人が集まりました。

晴れ着の準備の負担を減らそうと、ふだん着での参加が呼びかけられたため、私服の参加者が目立ち、新型コロナの感染が再拡大する中、受付で検温や手のアルコール消毒をするほか、来賓の出席を見送るなど感染対策をとって行われました。
会場では守屋輝彦市長のビデオメッセージが流され、「大切な時期に感染が広がり、苦労が多いと思いますが、この経験が今後の人生に多くのものをもたらしてくれると信じています」とエールを送りました。

式のあと会場の外では、久しぶりに会った友人と記念写真を撮影する姿も見られました。

参加した女子大学生のひとりは「去年はみんなと集まれなくて悲しかったですが、ことし、こういう機会が設けられて、会うことができてうれしく思います。成人としての責任を持ちつつ、医療の勉強をしているので、コロナの中で社会の役に立てるように頑張りたいです」と話していました。

今年度の成人式は10日に開かれます。