東京都 コロナ 1223人感染確認 前週の約14倍 2日連続1000人超

東京都内の9日の感染確認は1223人で、8日に続き、2日連続で1000人を超えました。
1週間前の日曜日のおよそ14倍になり、感染が急拡大しています。

東京都は9日、都内で新たに1223人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

都内の一日の感染確認が1000人を超えるのは、8日に続き2日連続です。

84人だった1週間前の日曜日のおよそ14倍となり、感染が急拡大しています。

9日までの7日間平均は664.9人となり、前の週の1007.4%と、10倍を超える増加です。

9日に感染が確認された1223人のうち、およそ41%に当たる504人が20代、およそ19%に当たる232人が30代で、20代と30代で全体のおよそ60%を占めています。

また、ほぼ半数に当たる617人はワクチンを2回、接種していました。

一方、都の基準で集計した9日時点の重症の患者は、8日と同じ4人でした。

死亡した人の発表はありませんでした。

自宅療養者は1000人超に

東京都内で、新型コロナウイルスに感染して自宅で療養している人が、9日時点で1000人を超え、1148人となりました。

100人だった1週間前の今月2日の11倍余りとなりました。

年末年始の連休が明けて感染の急激な拡大に伴う増加で、都内で自宅療養者が1000人を超えるのは、去年10月4日以来です。

都は、オミクロン株に感染した人の入院基準について、全員を原則入院としていた対応を7日から、軽症や無症状の場合は原則、ホテルでの宿泊療養に切り替え、家庭の事情でやむをえない場合は自宅での療養も可能としています。

小池知事「主体はオミクロン株 タイミング逃さず必要な対応」

東京都の小池知事は記者団に対して、「超高速に『極』をつけてもいいくらいの急速な拡大だ。新規陽性者の特徴は20代30代の若い世代が多く、最近は会食での感染や、家庭内感染の増加が目立っている。猛烈な勢いで感染するオミクロン株からみずからを守ってほしい」と述べ、感染防止対策の徹底を重ねて呼びかけました。

また、記者団から今後の行動制限に関わる判断や「まん延防止等重点措置」に対する考え方を聞かれると、小池知事は「極めて急速な感染拡大を続けている主体がオミクロン株であることは、さまざまな分析で明確になりつつある。オミクロン株はどういう課題があるのか、正体はどうなのか、世界や国内の知見が蓄積されつつある。専門家の意見を聞きながらタイミングを逃すことなく必要な対応をしていきたい」と述べました。