終末期でない人が安楽死を選択 裁判所が認める判断 コロンビア

南米コロンビアで、重い肺疾患などに苦しむ男性が安楽死を選択し、亡くなりました。
現地の裁判所が終末期ではない患者にも安楽死を認める判断を示してから初めてのケースになるということです。

安楽死を選択したのは、コロンビア西部のカリに住むビクトル・エスコバルさん(60)です。
海外メディアによりますと、エスコバルさんは重い肺疾患や糖尿病などに苦しみ、2年前から安楽死を望んでいたということですが、コロンビアの裁判所は従来、終末期の患者にしか安楽死を認めていませんでした。
しかし、憲法裁判所が去年、終末期ではない患者にも安楽死を認める判断を示したことから、エスコバルさんは安楽死を選択し、7日、亡くなりました。
コロンビアで終末期ではない患者が安楽死したのは初めてだということです。

エスコバルさんは亡くなる前「尊厳ある死を望むほかの患者たちに扉を開く闘いだった」と話していました。

安楽死が認められている国はスペインやニュージーランドなどほかにもありますが、その条件や方法はさまざまで、コロンビアでもカトリック教会が「苦痛を終わらせるためであっても、死に至らせる行動はすべて殺人だ」と批判するなど意見が割れています。