ECDC エッセンシャルワーカーの隔離期間 短縮できる指針示す

ECDC=ヨーロッパ疾病予防管理センターは、新型コロナウイルスの感染拡大で「エッセンシャルワーカー」が出勤できないケースが急増して社会機能の維持が難しくなるのを防ぐため、隔離期間を状況に応じて短縮できるとする指針をヨーロッパ各国に示しました。

ヨーロッパでは、変異ウイルスのオミクロン株によるとみられる急速な感染拡大が続いていて、今週、一日当たりの感染者がフランスでは30万人、イギリスでは20万人をそれぞれ超えました。

こうした中、ECDCは7日、今後数週間は感染者のさらなる増加によって、社会や暮らしを支える「エッセンシャルワーカー」が出勤できないケースが急増する事態が起きうるとの見方を示しました。
そのうえで、社会機能の維持が難しくなるのを防ぐため「エッセンシャルワーカー」の隔離期間を状況に応じて短縮できるとする指針をEU=ヨーロッパ連合の加盟国に示しました。
具体的には、医療が極度にひっ迫した状況においては、医療や公共交通機関の従事者、それに警察官などが感染した場合でも、ワクチンの追加接種をすでに受けているなど一定の条件を満たしていれば、隔離期間を3日間に短縮できるとしています。
ただし、その後の3日間は高性能のマスクを着用するべきだとしています。

感染が急拡大する中でも「エッセンシャルワーカー」の出勤を確保するため、フランスやイギリス、それにドイツはすでに、一定の条件のもとで隔離期間を短縮する方針を打ち出しています。