豪入国拒否でジョコビッチら設立の団体が声明 “本人の話を”

テニスの男子シングルス、世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ選手が、オーストラリアでワクチン接種免除の書類の不備を理由に入国を拒否されたことについて、ジョコビッチ選手らが設立した団体が声明を発表し「本人は自分のことばで時間を割いて話すことを求めている」などと訴えました。

ジョコビッチ選手は今月17日に開幕する全豪オープンに出場するため、5日、メルボルンの空港に到着しましたが、ワクチン接種免除の書類の不備を理由に入国を拒否されました。

全豪オープンはワクチン接種の完了が選手の入国条件の1つとされ、ジョコビッチ選手は接種に否定的な立場を示してきたことから接種は完了していないとみられ、その後、メルボルンの隔離用のホテルに滞在しています。

これについてジョコビッチ選手が中心となって去年設立した選手らの団体が、7日、ツイッターで声明を発表し、本人の主張などについて明らかにしました。

この中では「ジョコビッチ選手の健康状態は良好で、本人は自分のことばで時間を割いて話すことを求めている」と訴えています。

そして「ワクチン接種に対するあらゆる立場に敬意を払い、大会に参加する自由が与えられるべきだ。私たちはすべての選手が納得できる形になるまでサポートしていく」などとしています。

入国拒否をめぐってはジョコビッチ選手の弁護士がオーストラリアの裁判所に異議を申し立てていて、来週、本格的な審理が行われる予定です。

ジョコビッチ選手 インスタグラムで「支えに感謝」

隔離用のホテルに滞在しているジョコビッチ選手のインスタグラムが7日、入国拒否されてから初めて更新されました。

この中では「引き続き支えていただいている世界中の皆さん、ありがとうございます。その思いは届いているしとても感謝しています」と書かれていました。