オミクロン株 自宅療養する際の注意点は?ポイントまとめ

新型コロナウイルスの変異ウイルス、オミクロン株の感染が急拡大した場合、自宅で療養する人が増えるおそれがあります。

オミクロン株は軽症者の割合が多いとされていますが、海外では亡くなったケースも報告されていて、感染者が増えると重症化する人も増えるとみられています。

国は、自宅療養の際には治療薬の投与や健康観察などができる体制を確保することにしていますが、重症化の兆候を見逃さず、適切な医療につなげることが重要になります。
新型コロナウイルスの対策に携わる医療や公衆衛生の専門家でつくる「有志の会」は、去年8月、自宅療養中に注意すべきポイントをまとめました。

有志の会のメンバーで国際医療福祉大学の和田耕治教授は「過去の流行時にまとめたものだが、重症化の兆しを捉えるためのポイントで、オミクロン株にも当てはまる」としています。

注意すべきポイントの中では、療養中に救急車を呼ぶ目安となる「緊急性の高い症状」として13項目が挙げられています。
まず、患者自身でチェックする症状として、
▽唇が紫色になっている
▽息が荒くなった
▽急に息苦しくなった
▽生活をしていて少し動くと息苦しい
▽胸の痛みがある
▽横になれない座らないと息ができない
▽肩で息をしている
▽突然ゼーゼーし始めた
▽脈のリズムが乱れる感じがする
の9項目が挙げられています。

また、家族や同居者が注意する症状として、
▽顔色が明らかに悪い
▽いつもと違う、様子がおかしい
▽反応が弱く、ぼんやりしている
▽返事がなく、もうろうとしている
の4項目が挙げられています。

そのうえで、体調の変化が不安なときには、かかりつけ医や診断した医師、保健所や自治体の相談窓口に相談するよう呼びかけています。
和田教授は「療養中に重症化の兆しがあればすぐに必要な医療につなげることが重要だ。特に夜間や週末になると相談が難しくなるケースも考えられるので、かかりつけの医師や保健所の医師など、だれが主治医として健康観察やケアに当たるのかや相談できる窓口、それに医療機関ごとの役割を明確にしておくことが求められる」としています。