新型コロナ イタリアで50歳以上のワクチン接種を義務化

フランスとイタリアでは新型コロナウイルスの一日の感染者が前日に続いて過去最多となり、このうちイタリア政府は50歳以上の市民にワクチン接種を義務づけることを決めました。

ヨーロッパでは、変異ウイルスのオミクロン株によるとみられる急速な感染拡大が続いていて、フランスでは5日、一日の感染者が33万2000人を超えたほか、イタリアでも18万9000人を超え、いずれも前日に続いて過去最多を更新しました。

感染の拡大を受けて、イタリア政府は5日、来月15日から50歳以上の市民に対して、ワクチン接種を義務づけると発表しました。

ドラギ首相は声明で「特に入院のリスクが高い年齢層に対して対策を講じることで病院の負担を減らし、同時に学校や企業の活動を維持することが目的だ」として理解を求めました。

イタリア政府は、学校の教員や警察官、兵士にワクチン接種を義務づけるなど相次いで対策を打ち出していますが、接種を済ませた人の割合は頭打ちになっていて、接種をどう進めるかが課題になっています。