イスラエル 感染深刻な米英など一部の国除き 外国人入国再開へ

新型コロナの変異ウイルスの感染拡大を受けて、すべての外国人の入国を禁止している中東のイスラエル政府は、1月9日から感染状況が深刻な国を除く大半の国からの入国を再開する方針を示しました。

イスラエルは新型コロナの変異ウイルス、オミクロン株の感染が各国で確認されたことを受け、去年11月下旬から外国人の入国を原則すべて禁止しています。

これについてイスラエルの保健省は3日、政府の指標で感染の広まりが中程度としている国については、ワクチン接種が済んでいることなどを条件に1月9日から外国人の入国を再開する方針を示しました。

地元メディアによりますと受け入れ再開の対象には日本やドイツなど大半の国が含まれる見込みですが、アメリカやイギリスなど一部の国については感染状況が深刻だとして入国の禁止が続けられる方針です。

イスラエルでは外国人の入国を禁止したあとも感染者が増え続けていて、1月2日には一日当たりの新規感染者数が去年9月以降で最も多い6000人を超えました。

一方で政府は厳しい外出制限などには踏み切っておらず、3日から始まった60歳以上の人や医療従事者への4回目のワクチン接種を進めながら、経済活動と感染対策の両立を急いでいます。