アメリカFDA ファイザーのワクチン 3回目接種可能な年齢を拡大

アメリカFDA=食品医薬品局は、製薬大手ファイザーの新型コロナウイルスワクチンについて、3回目の接種が可能な年齢を拡大したほか、2回目の接種との間隔を短縮しました。
一日あたりの感染者の平均が30万人を超える中、アメリカ政府は対象の拡大などによってワクチンの追加接種を進めたい考えです。

FDAは3日、ファイザーの新型コロナウイルスワクチンの効果を高めるための3回目の接種について、対象となる年齢をこれまでの16歳以上から12歳以上に拡大したと発表しました。

また2回目の接種との間隔も、これまでの6か月から5か月に短縮しました。

アメリカでは変異ウイルスのオミクロン株の拡大にともない感染者が急増していて、ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、一日あたりの感染者の1週間の平均は、2日の時点で36万3000人を超えています。

感染者が特に多いニューヨーク州では入院する人が増加し、医療がひっ迫する懸念が高まっているほか、ニューヨーク市では公共交通機関の職員が不足してバスや地下鉄の運休が相次ぐなど市民生活にも影響が及んでいます。

こうした中バイデン大統領は3日、ツイッターに「ワクチンと追加の接種を受けてほしい。それは愛国者としての責務だ」と投稿しました。

アメリカ政府は対象の拡大や間隔の短縮によって、ワクチンの追加接種を進めたい考えです。