11月の鉱工業生産指数 10月を7.2%上回る 2か月連続の上昇

企業の生産活動を示す先月の鉱工業生産指数は、前の月を7.2%上回って、2か月連続の上昇となりました。
新型コロナの影響による部品の供給不足が緩和され、自動車の生産が大きく回復しました。

経済産業省の発表によりますと、先月の鉱工業生産指数の速報値は97.7で、前の月を7.2%上回って2か月連続で上昇しました。

新型コロナの影響が続いていた部品や材料の供給不足が緩和されたことで、自動車の生産が43.1%上昇したほか、自動車用の部品などのプラスチック製品が9.5%上昇したことが主な要因です。

また、主な製造業の今後の生産活動を予測する指標も今月が1.6%の上昇、来月も5%の上昇が見込まれています。

こうしたことから、経済産業省は生産の基調判断をこれまでの「足踏みをしている」から「持ち直しの動きがみられる」に上方修正しました。

ただ、今後の見通しについて経済産業省は「オミクロン株の感染拡大による国内外の経済への影響や部品の調達不足については不透明感もあり、引き続き注意する必要がある」としています。