オミクロン株濃厚接触者 大学受験 一定条件で別室受験可能へ

大学受験などへの対応をめぐり、末松文部科学大臣は、オミクロン株の感染者の濃厚接触者について、PCR検査で陰性が証明され、受験当日も症状がなく、公共交通機関を使わないという条件を満たせば、別室での受験を可能とする方針を明らかにしました。

大学受験などへの対応をめぐり、文部科学省は、オミクロン株の感染者の濃厚接触者については、宿泊施設で14日間の待機が求められていることを受け、これまで一定の要件で新型コロナの濃厚接触者に認めてきた別室での受験を認めず、追試験などでの対応を求めるガイドラインをまとめ、先週、大学などに通知しました。

これについて、末松文部科学大臣は27日夜、記者会見し「通知の発出後にさまざまな意見が寄せられる中で、ひとりでも多くの受験生が適切に試験を受けられるようにすることが必要だと考え、受験機会の確保のためにより配慮できないか、通知発出の翌日に至急の検討を指示した」と述べました。

そのうえで、オミクロン株の感染者の濃厚接触者について、自治体のPCR検査などで陰性が証明され、受験当日も症状がなく、公共交通機関を使わないという条件を満たせば、別室での受験を可能とする方針を明らかにしました。

そして、末松大臣は「受験生の皆さんには、体調管理はもとより基本的な感染対策を徹底していただきたい。各大学においても感染症ガイドラインに即して、試験実施の準備に引き続き万全の対応をお願いしたい」と呼びかけました。

文部科学省は28日、ガイドラインを再び改訂し、大学などに通知することにしています。