岸田首相 来月のNPT再検討会議 ビデオ演説での参加を検討

来月アメリカでの開催が予定されているNPT=核拡散防止条約の再検討会議について、岸田総理大臣は、記者団に対し、アメリカの感染状況などを踏まえ現地での出席を見送り、ビデオ演説での参加を検討する考えを示しました。

岸田総理大臣は、来年1月4日からアメリカ・ニューヨークで開催される予定のNPT=核拡散防止条約の再検討会議に日本の総理大臣として初めて出席できないか検討していましたが、アメリカの感染状況などを踏まえ、現地での出席は見送る方向となっています。

これについて岸田総理大臣は、東京都内で記者団に対し「ニューヨークでオミクロン株の感染拡大が大変厳しい状況にある。各国ともビデオ演説に切り替える動きが広がっており、わが国としても、ビデオ演説も含めて、どのように参加するのか検討している」と述べ、現地での出席を見送り、ビデオ演説での参加を検討する考えを示しました。

そのうえで「会議の全体の状況も確認したうえで、わが国としてこの会議に貢献するためにどのような形式をとるのがいいのか真剣に検討していきたい。会議自体は1月の後半までずっと続くので、合意文書を採択するまで努力を続けていかなければいけない。事務レベルなども含めていろいろと工夫し、しっかりと貢献していきたい」と述べました。