インド オミクロン株への感染拡大で接種対象を15歳以上に拡大

インドのモディ首相は、オミクロン株の感染者がインドでも増えつつあるとして、現在は18歳以上としている新型コロナウイルスワクチンの接種対象を15歳以上に拡大するとともに、医療従事者などへの追加の接種を1月から始めることを明らかにしました。

モディ首相は現地時間の25日演説を行い、オミクロン株の感染者がインド国内でも増えつつあるとしたうえで、国民に、パニックにならないよう呼びかけました。
そのうえで、対策を強化するため、現在は18歳以上としているワクチンの接種対象を1月3日から15歳以上に拡大することを明らかにしました。
また医療従事者などを対象にした追加接種を1月10日から開始し、基礎疾患がある60歳以上の人も医師の助言にもとづいて追加で接種を受けられるようになると述べました。
さらに18歳以上でワクチンを1回接種した人の割合はおよそ90%、2回接種した人の割合は61%としたうえで、まもなく鼻から接種するタイプのワクチンや「DNAワクチン」と呼ばれる新しいタイプのワクチンも接種できるようになると述べました。

インドは、爆発的な感染拡大が収束したあと、感染状況は比較的落ち着いた状態が続いていますが、オミクロン株の感染者はこれまでに415人確認されていて、一部の地域では深夜から早朝にかけて外出制限が行われるなど警戒が続いています。