バチカンでクリスマス恒例のミサ 感染拡大で厳重な対策も

ローマ・カトリック教会の中心地、バチカンでイエス・キリストの生誕を祝うクリスマス恒例のミサが行われ、新型コロナウイルスの感染が再び拡大する中、ことしも厳重な感染対策がとられました。

バチカンのサンピエトロ大聖堂では24日夜、クリスマス恒例のミサをフランシスコ教皇が執り行い、およそ2000人が参列しました。

例年ですとこのミサは、現地時間の午後9時半から始まりますが、新型コロナウイルスの影響で、夜間の外出が制限されていた去年に続き、午後7時半からに繰り上げられました。

参列者は、ワクチン接種の証明か、検査の陰性証明の提示が必要で、マスクを着用し互いの距離をとってミサに臨むよう求められるなど、厳重な感染対策がとられました。

バチカンに接するイタリアでは、変異ウイルスのオミクロン株によるとみられる感染が急速に広がっていて、23日には一日の感染者数が4万4000人を超え、これまでで最も多くなりました。

このためイタリア政府は、24日から全土で屋外でのマスク着用を義務づけたり、大規模なイベントの開催を禁止したりするなど対策を強化していて、ことしも異例のクリスマスとなっています。