政府 オミクロン株封じ込めに重点 感染拡大すれば行動制限も

大阪や京都に続き、24日、東京都内で新たにオミクロン株の市中感染が確認されました。政府は、現段階では行動制限などの対策は行わない方針ですが、今後、感染が広がった場合は機動的に行動制限の措置を取ることにしています。

大阪、京都に続き、24日は東京都内でも、新型コロナの新たな変異ウイルス、オミクロン株の市中感染が確認されました。

岸田総理大臣は、「オミクロン株の早期探知の徹底と、濃厚接触者の宿泊施設での待機要請を柱とする封じ込め対策を実行していく」と述べ、都内でも、希望する人は無料で検査を受けられるようにする考えを示しました。

これに加え政府は、24日承認されたアメリカの製薬大手メルクの新型コロナウイルスの飲み薬「モルヌピラビル」を、全国に速やかに20万回分配送し、来週から使用できるようにする方針です。

政府は、現段階では行動制限などの対策は行わない方針ですが、今後、感染が広がった場合は機動的に行動制限の措置を取る方針です。

年末年始は帰省や旅行などが増えることから、政府は、オミクロン株の市中感染が全国に拡大しないよう、検査や飲み薬といった対策に加え、国民にマスクの着用など基本的な感染防止策の徹底を呼びかけるなどして、オミクロン株の封じ込めを図りたい考えです。