オミクロン株 神奈川県で初の感染疑い 30代の男性

神奈川県は、県内に住む30代の男性が新型コロナの変異ウイルス、オミクロン株に感染している疑いがあると発表しました。オミクロン株の感染が確認されれば県内で初めてとなります。

神奈川県によりますと、県内に住む30代の男性は、今月18日にアメリカから帰国し、空港の検査では陰性でしたが、同じ飛行機に乗っていた人がオミクロン株に感染している疑いがあるため、濃厚接触者に該当するとして自宅で待機していました。

その後、発熱などの症状が出たため23日、県内の医療機関で検査を受けた結果、新型コロナウイルスの感染が確認されました。

県の衛生研究所で検体を検査したところ、デルタ株ではないことが判明し、県はオミクロン株の疑いがあるとみて現在、ゲノム解析を進めていて、確認されれば県内で初めてとなります。

男性は、23日感染が確認されたあと、そのまま入院していて、一緒に帰国した家族以外には接触した人はいないということです。

県の担当者は、「現在、日々確認されている感染者はほぼデルタ株で、デルタ株でなければオミクロン株の可能性が高い。市中に出る前に感染が確認され水際対策が有効に働いたと考えている」と話しています。

23日までに関東の1都6県で新型コロナの変異ウイルス、オミクロン株の感染が確認されたのは合わせて9人です。

内訳は東京都内が6人、千葉県内が1人、埼玉県内が1人、群馬県内が1人となっています。