オミクロン株感染拡大受け検査キット無料配布 米ニューヨーク

アメリカ、ニューヨーク市では、22日の時点で一日に報告される新型コロナウイルスの感染者数が2万2000人を超え、過去最多を更新し、感染の拡大が続いていて、市は自宅で検査できるキットの配布を始めました。

ニューヨーク市では、オミクロン株の感染が急速に広がり、州の統計によりますと、新型コロナの一日当たりの新たな感染者数が22日の時点で2万2000人を超え、過去最多を更新しました。

市内の医療機関や検査所には連日多くの人が訪れて長い列ができ、検査を受けるまでに数時間待ったり、結果が判明するまでの時間が通常より大幅に遅れたりするケースが相次いでいます。

さらに、市販の検査キットの入手も難しくなっていて、市は、23日からあらかじめ確保した自宅で使える抗原検査キットの配布を始めました。

配布は、複数の会場で行われ、1つの会場で配られる2000個の検査キットを朝早くから訪れた多くの人が受け取っていました。

受け取った男性は「クリスマスに、めいたちとプレゼント交換をする予定なので、安全を確認してから会いたいと思いました」と話していました。
また、ニューヨーク市のデブラシオ市長は23日、2年ぶりに一般の観客を入れて行う予定のタイムズスクエアで新年を迎える恒例のカウントダウンの催しについて、規模を縮小すると発表しました。

例年はおよそ5万8000人が集まりますが、今回はおよそ1万5000人に減らし感染対策を徹底して行うということです。