感染急拡大 フランスやイタリアで1日の感染者数が過去最多に

ヨーロッパでは新型コロナウイルスの感染が急速に広がっていて、フランスやイタリアで1日の感染者数がこれまでで最も多くなりました。フランス政府は交通機関など公共サービスを支える人員が不足するなどの影響を防ぐため、感染が確認された人に義務づけられる隔離期間を短縮する方針を明らかにしました。

ヨーロッパでは新型コロナウイルスの感染が急速に広がっていて、23日、フランスで1日の感染者数が9万1608人、イタリアでも4万4595人と、いずれもこれまでで最も多くなりました。

フランスのベラン保健相は「ほかの国々と同様、フランスも感染力の強い変異ウイルスのオミクロン株による感染が広がり、2日ごとに感染者数が倍増している」と述べ、近く1日の感染者数が10万人を超えるという見通しを示しました。

また、感染が極めて速いペースで広がっているために隔離される人が相次ぎ、公共交通や医療などの公共サービスの部門で人員が不足することも懸念されているとして、現在感染が確認された人に義務づけられている10日間の隔離期間を短縮する方向で検討していることも明らかにしました。

隔離期間をめぐっては、同じく感染が急拡大しているイギリスが、人員不足を避けるため現在の10日間から最短で7日間に短縮する方針を明らかにしています。