ウクライナめぐり米と高官レベル協議の見通し プーチン大統領

緊張が高まっているウクライナ情勢をめぐって、ロシアのプーチン大統領は、来年はじめにアメリカとの間で高官レベルの協議が行われる見通しを明らかにしました。ロシアはウクライナがNATO=北大西洋条約機構に加盟することを強く警戒しており、交渉を通じてアメリカから譲歩を引き出したい考えです。

プーチン大統領は23日、モスクワで年末恒例の記者会見を開き、およそ4時間にわたって内外のメディアの質問に答えました。

この中で、アメリカやNATOがウクライナとの関係を強化していることについて「われわれはアメリカの国境近くにミサイルを配備しただろうか?アメリカこそがミサイルを持ってこちらに近づいてきたのだ」と強い警戒感を示しました。

その上で、来年はじめにスイスのジュネーブでアメリカとの高官レベルの協議が行われる見通しであることを明らかにしました。

ロシアは、隣国のウクライナがNATOに加盟するなどしてNATOがこれ以上拡大することがないよう、合意文書の形での保証を求めていて、プーチン大統領は「問題はわれわれの安全がいかに確保されるかだ。ボールは相手にある」と述べ、交渉を通じてアメリカから譲歩を引き出したい考えです。

またプーチン大統領は、30年前のソビエト崩壊後、欧米が約束を守らずにNATOを東に拡大し続けてきたとして「彼らは現在のロシアですら大きすぎると考えている。圧力をかけ続けているのはそのためだと思わざるをえない」と述べ、強い不信感を示しました。

米 NATO諸国など交えて協議する考え

これについてアメリカ・ホワイトハウスの高官は「ロシアがウクライナの領土の一体性を保持し、力による国境の変更はしないという大前提のうえで、交渉は行われる」と述べました。

さらにこの高官は、ロシア側との協議について「ヨーロッパの安全保障を不安定化させたロシアの行動へのわれわれや同盟国の懸念についても話し合わなければならない」として、来月の早い時期にもNATO諸国なども交えてロシア側と協議する考えを示しました。

また、アメリカ国務省によりますと、ブリンケン国務長官は23日、NATOのストルテンベルグ事務総長やイギリスのトラス外相と相次いで電話会談を行い、連携してロシアへの対応にあたることを確認したということです。