オミクロン株 京都府で確認 「市中感染」か 女性1人 経路不明

京都府は、府内に住む20代の女性が、新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」に感染していることが確認されたと発表しました。この女性に海外への渡航歴はなく、感染経路も不明だということで、府はいわゆる「市中感染」が確認されたとしています。

これは23日午後3時すぎ、西脇知事が記者会見して明らかにしました。

それによりますと「オミクロン株」への感染が確認されたのは、京都府に住む20代の女性で、今月19日に発熱やせきの症状が出て、詳しく調べたところ「オミクロン株」への感染がわかったということです。

海外への渡航歴がなく、感染経路もわからないということで、京都府は、いわゆる市中感染が確認されたとしています。

女性はワクチンを2回接種していたということで、現在は医療機関に入院していますが、軽症だということです。

また、女性の濃厚接触者とされた7人のうち2人はPCR検査で陰性が確認され、5人は検査中だとしていて、府はこの7人に対して、専用の宿泊療養施設に入所するよう要請しているということです。

市中感染とみられる「オミクロン株」の感染者は、22日、京都府に隣接する大阪府で国内で初めて確認されています。

会見で西脇知事は「府内で市中感染が確認されたことを重く受け止めている。オミクロン株が存在することを前提として、マスクの着用や換気の徹底など感染対策に協力をお願いしたい」と述べました。

そのうえで、原則濃厚接触者に限って保健所が行ってきたPCR検査の対象範囲を広げて実施するほか、感染状況しだいで入院患者がすぐに使用できる病床の数を増やす考えを示しました。

また、飲食での感染リスクを抑えたいとして、会食は1つの席で4人、時間は2時間を目安にした呼びかけを、23日から再開し、来月15日まで実施することも明らかにしました。