「オミクロン株」対策 “濃厚接触者 14日間施設へ” 政府

新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」への対策として、政府は、濃厚接触者に対し、宿泊施設に14日間とどまるよう要請することになりました。極力、行動を把握することで国内で感染が広がらないよう全力を挙げたいとしています。

新型コロナウイルスの新たな変異ウイルス「オミクロン株」の感染者は、21日も東京都で2人、埼玉県で1人が確認され、国内では合わせて85人となりました。

政府は、これまでに感染が確認された人は海外から帰国した人やその濃厚接触者などで、市中感染が生じている状況ではないとしていて、外国人の新規入国を原則、停止している現在の措置を当面延長し、引き続き水際対策を徹底する方針です。

こうした中、岸田総理大臣は21日、すべての国内感染者を対象に「オミクロン株」の検査を行い、早期の探知を徹底することに加え濃厚接触者に対しては、自宅での待機ではなく宿泊施設で14日間とどまるよう要請する考えを明らかにしました。

すでに自宅で待機している濃厚接触者についても、宿泊施設に移ってもらうよう要請する方針で、極力、行動を把握することで、今後、国内で感染が広がらないよう全力を挙げたいとしています。

また、年末・年始を控え、人との接触機会の増加が予想されることから、マスクの着用や手洗いの徹底などの基本的な感染対策に取り組むよう協力を呼びかけています。