チリ大統領選挙 決選投票 2候補接戦の見通し TPP批准も争点

南米 チリの大統領選挙の決選投票は投票が締め切られ、開票作業が始まりました。日本などが参加するTPP=環太平洋パートナーシップ協定の批准も争点の1つで、主張が大きく異なる右派と左派の候補による接戦になると見られています。

チリではピニェラ大統領の任期満了に伴う大統領選挙が11月に行われましたが、当選に必要な過半数の票を獲得した候補がいなかったことから、右派政党の党首のホセアントニオ・カスト氏(55)と、左派の下院議員のガブリエル・ボリッチ氏(35)の上位2人による決選投票となりました。

投票は日本時間の20日午前6時に締め切られ、開票作業が始まりました。

チリではここ数年、経済格差の拡大などに反発する反政府デモが相次いでいるほか、暴動や略奪も起き、治安対策の強化を訴えるカスト氏と公平な分配を掲げるボリッチ氏が支持を広げました。

また、日本やチリなど11か国が参加するTPPをめぐる対応も争点の1つで、カスト氏が協定の批准に前向きな姿勢を示す一方、ボリッチ氏は慎重な姿勢を示しています。

選挙の情勢について地元のメディアは「接戦」と伝えています。

チリの大統領選挙の決選投票は、日本時間の20日午前中にも大勢が判明する見通しです。

投票に訪れた有権者は

チリの首都サンティアゴの中心部に設けられた投票所には、19日午前中から多くの市民が投票に訪れ、長い列ができていました。

右派のカスト氏に投票したという80代の女性は「カスト氏は経験が豊富で安定感があります。この国は秩序が失われ、犯罪や盗みが横行しています。安心して外を歩くこともできません」と話していました。

一方、左派のボリッチ氏に投票したという20代の女性は「ボリッチ氏がより公正で平等な国にしてくれることを望んでいます。彼なら、環境に配慮した政策も進めてくれるでしょう」と話していました。