関西空港の検疫所職員 新型コロナ オミクロン株に感染確認

関西空港の検疫所の職員が、新型コロナの変異ウイルス「オミクロン株」に感染していることが確認されました。検疫所の職員の感染が確認されたのは初めてです。

厚生労働省によりますと、オミクロン株への感染が確認されたのは、関西空港検疫所の30代の女性職員です。

今月12日にけん怠感や吐き気、せきなどの症状が出たため、翌日、新型コロナウイルスの検査を受けた結果、陽性反応が出たということです。

16日になってオミクロン株への感染が確認され、現在は医療機関に入院しているということです。

検疫所の職員の感染が確認されたのは初めてです。

この職員は、入国時の検査で陽性反応が出た人に待機してもらう宿泊施設で勤務していましたが、この施設で待機していた3人がオミクロン株に感染していたということです。

職員は直近に海外の滞在歴はなく、厚生労働省はこの施設で感染した可能性が高いとしています。

また、保健所の調査では、同じ施設で勤務していた検疫所の職員6人が濃厚接触者と特定されたということです。

厚生労働省は、疫学調査の専門家などを現地に派遣し、感染ルートなどを詳しく調べています。

これで国内でオミクロン株への感染が確認されたのは34人となりました。

直近の渡航歴ない人の感染は初確認

15日までに国内でオミクロン株への感染が確認されていた32人は、いずれも、空港の検疫所や待機施設で受けた検査で陽性反応が出たか、その濃厚接触者でした。

東京都の女性のように入国後の通常の健康観察の対象だった人や、関西空港の検疫所の職員のように直近に海外への渡航歴がない人で確認されたのは初めてです。