米ファウチ博士 オミクロン株 ワクチン効果 追加接種で高まる

アメリカ政府の首席医療顧問を務めるファウチ博士は15日、変異ウイルスのオミクロン株に対するワクチンの効果は現在使われているワクチンの追加接種によって十分高まるとして「現時点で変異ウイルスに対応した新たなワクチンの接種は必要ない」とする見方を示しました。

アメリカ政府の首席医療顧問を務めるファウチ博士は15日の会見で新たな変異ウイルス、オミクロン株に対するワクチンの効果について現時点での見解を説明しました。

それによりますと、現在使われているファイザーやモデルナの新型コロナウイルスワクチンは2回の接種を完了してもオミクロン株に対しては感染や重症化を防ぐ効果が顕著に低下するとしています。

その一方で、複数の初期的な研究の結果として「3回目の追加接種によってウイルスの働きを抑える中和抗体の効果がオミクロン株に対しても大幅に上昇することが示されている」と述べました。

そのうえでファイザーやモデルナが開発を表明しているオミクロン株に対応したワクチンについて「現時点で、変異ウイルスに対応した新たなワクチンの接種は必要ない」とする見方を示し、あらためて国民に現在使われているワクチンの追加接種を受けるよう呼びかけました。