クレジットカード消費動向指数 11月はコロナ拡大前から4%余増

クレジットカードの利用情報をもとに消費の動向を指数にする調査で、先月は新型コロナウイルスの感染拡大前と比べて4%余り増加し、2か月連続でプラスとなりました。

データ分析会社の「ナウキャスト」と、クレジットカード大手の「JCB」は、カードの利用情報をもとにプライバシーを保護したうえで、消費の動向を見る指数を公表しています。

それによりますと、先月の指数は新型コロナウイルスの感染拡大前にあたる、2018年までの3年間の同じ月の平均よりも4.2%増えて、2か月連続でプラスでした。

時短営業の要請が解除されるなどして、外出に関わる消費が全体的に改善したことが要因で、映画館などの「娯楽」が1年8か月ぶりに増加に転じました。

また「外食」のうち「喫茶店・カフェ」が55.7%、「寿司」も23.1%それぞれ増加する一方、「居酒屋」は依然として31.9%の減少が続き、緊急事態宣言が解除された後も回復に差が出ています。

調査した会社は「12月は忘年会シーズンなので、マイナスが続く居酒屋などがどこまで回復するか注目している」と話しています。