“生乳”大量廃棄の懸念で対策検討 消費拡大など 金子農相

新型コロナの影響で、この年末年始に牛乳や乳製品の原料となる生乳がかつてない規模で余り、大量に廃棄される懸念が出ていることについて、金子農林水産大臣は消費拡大のためのプロモーションに取り組むとともに、過剰となっている脱脂粉乳の在庫削減に向けた対策についても検討する考えを示しました。

新型コロナの感染拡大後、生乳の生産量が増加する一方で、業務用のバターや脱脂粉乳の需要は落ち込んでいて、この年末年始は生乳がかつてない規模で余り大量に廃棄される懸念が出ています。

これについて金子大臣は14日の閣議の前の記者会見で「消費拡大のためのプロモーションや、牛乳を利用した和食メニューの普及などに、関係者と連携を密にして取り組んでいく」と述べました。

また、ヨーグルトの原料となる脱脂粉乳について「過剰となっている在庫削減に向けて、全国の生産者と乳業メーカーが一体となって取り組んでいる。農林水産省もどのような対策が必要か検討していく」と述べました。