イギリス首相「オミクロン株に感染して少なくとも1人が死亡」

イギリスのジョンソン首相は、国内で新型コロナウイルスの変異ウイルス、オミクロン株に感染して、少なくとも1人が死亡したと明らかにしました。感染して入院する人も出る中、政府は、追加接種を進めるとともに、マスク着用の義務化などで感染拡大のスピードを遅らせたい考えです。

イギリスでは変異ウイルスのオミクロン株の感染が拡大していて、13日までに累計で4713人の感染が確認されています。

ジョンソン首相は13日、地元メディアに対し、国内でオミクロン株に感染して少なくとも1人が死亡したことを明らかにしたうえで「感染拡大のペースが速いことを認識すべきだ」と述べ、追加接種の重要性を強調しました。

“ロンドン 感染者の約40%がオミクロン株”

さらにロンドンでは、感染者のおよそ40%をオミクロン株が占め、まもなく半数を超えるという見方を示しました。

保健当局によりますと、人口の大半を占めるイングランドでは、重症化して入院している人が10人に上り、多くは2回のワクチン接種を済ませていたということです。

入院する人の数がさらに増えることが予想される中、政府は、オミクロン株には、2回の接種では不十分で、追加接種が必要だとしていて、今月末までに18歳以上のすべての対象者に対し接種を行う方針です。

政府は、屋内の多くの施設でのマスク着用の義務化など規制も強めていて、こうした対策によって感染拡大のスピードを遅らせたい考えです。