東日本大震災10年9か月 津波で亡くなった母へ祈り 仙台

東日本大震災の発生から11日で10年9か月です。仙台市では津波で母親を亡くした男性が、祈りをささげました。

仙台市若林区に住む佐藤道夫さん(68)は、月命日の11日、妻のきえこさん(69)とともに、津波で亡くなった母親のミヤコさん(当時88)の墓を訪れ、線香をあげて祈りをささげました。

道夫さんは震災当時、仕事で離れた場所にいて、ミヤコさんは1人で自宅にいたところ津波に流されました。

自宅近くで遺体が見つかり、仙台市の隣にある利府町内の遺体安置所に運ばれましたが、当時はガソリン不足だったため道夫さんは安置所まですぐに車で行くことができず、遺体と対面したのは発生から10日以上たってからだったということです。

道夫さんは、流された場所に自宅を新たに建て、今は夫婦2人で暮らしています。

道夫さんは「10年以上たって、やっと生活も落ち着いてきた。母とはけんかばかりしていたが、遺体が見つかっていない遺族の話を聞くと、まだ遺体だけでも見つかって、こうやってお墓に行けるのはよかった」と語っていました。

妻のきえこさんは「11日はやはり節目で、忘れることはない特別な日だ」と話していました。