HIS子会社の補助金不正受給の疑い「適切に対処」斉藤国交相

旅行大手のエイチ・アイ・エスの子会社が、観光需要の喚起策「Go Toトラベル」の補助金を不正に受給していた疑いがある問題で、斉藤国土交通大臣は、事実関係を詳しく調べて適切に対処する考えを示しました。

エイチ・アイ・エスは、9日夜、子会社の「ジャパンホリデートラベル」と「ミキ・ツーリスト」の2社が、Go Toトラベルを巡って、宿泊の実態がないにもかかわらず、補助金を不正に受給していた疑いがあることを明らかにしました。

これについて、斉藤国土交通大臣は、10日の閣議のあとの記者会見で「Go Toトラベル事業の執行を受託している事務局で、事実関係の調査を行っている」と述べました。

そのうえで「正確な事実関係の把握を行うとともに、その結果を踏まえて、しかるべく対応したい」と述べ事実関係を詳しく調べて適切に対処する考えを示しました。

HIS 決算発表を延期

エイチ・アイ・エスは、2つの子会社が観光需要の喚起策「Go Toトラベル」の補助金を不正に受給していた疑いがある問題を受けて、週明けの13日に発表する予定だった、ことし10月までの1年間の決算発表を、延期することになりました。

今回の問題が業績に与える影響を確認するためとしています。

エイチ・アイ・エスは、外部の弁護士などによる調査委員会を設置し、事実関係を調べていて、この結果も踏まえ、決算発表を行う方針です。