京都大学iPS細胞研究所 山中所長退任へ “最後は研究に注力”

ノーベル賞の受賞者で、京都大学iPS細胞研究所を設立当初から率いてきた山中伸弥所長が、来年3月末で所長を退任することになりました。
退任後も研究所に残り、iPS細胞の研究を続けるということです。

体のさまざまな組織になるiPS細胞の生みの親で、ノーベル医学・生理学賞を受賞した山中伸弥所長は、平成22年に京都大学iPS細胞研究所が設立されて以来、6期、12年にわたって所長を務めてきました。

研究所によりますと、山中所長は来年3月末までの今の任期で退任する意向をもっていて、12月2日に開かれた教授会で正式に決まったということです。

山中所長は退任後も、研究所でiPS細胞の研究を続けるということです。

山中所長は「この数年は、研究者としての最後の期間は自身の研究に注力したいという思いが日に日に強くなっていました。基礎研究者として、iPS細胞や医学・生物学の発展に貢献できるよう全力を尽くします」とコメントしています。

また、次の所長には、iPS細胞でパーキンソン病を治療する臨床試験などを行う脳神経外科学の高橋淳教授が就任することになりました。

高橋教授は「研究所を立ち上げ軌道に乗せてこられた山中所長に心から敬意を表します。未来の医療や生命科学に貢献できるよう教職員・学生とともに研究・医療応用を推進します」とコメントしています。