道後温泉本館で年末恒例の大掃除 松山

松山市の観光名所「道後温泉本館」で、ことし1年の汚れを落として新たな年を迎えようと恒例の大掃除が行われました。

国の重要文化財に指定されている「道後温泉本館」は明治27年に改築され、老朽化や耐震対策のため、おととしから営業を続けながら大規模な保存修理工事が行われています。

そのため、例年のような6メートルほどのほうきでのすす払いは行われませんでしたが、およそ20人の従業員たちが、脱衣箱を動かして床のちりを掃除機で吸い取ったり、通路の欄干にたまったほこりをぞうきんで拭いたりして、この1年の汚れを丁寧に落としていきました。

松山市によりますと、新型コロナの影響で休館が続いたことなどから「道後温泉本館」のことし10月末までの入浴客の数はおよそ8万9000人と、去年の同じ時期と比べて半分以下にとどまっているということです。

松山市道後温泉事務所の白川剛士副主幹は「感染状況も落ち着きつつあり、お客様も徐々に戻って来ています。1年間の汚れを落として新たな気持ちでお客様をお迎えしたいです」と話していました。

道後温泉本館は、年末年始も午前6時から午後11時まで通常どおり営業します。