アメリカ「オミクロン株」感染確認の州 12に拡大

アメリカで新たな変異ウイルス、オミクロン株に感染した人が確認された州の数が12に拡大しました。各州の保健当局は、ワクチンの接種を呼びかけています。

アメリカでは4日までに東部ニューヨーク州や西部カリフォルニア州それに中西部のネブラスカ州や南部のルイジアナ州など12の州でオミクロン株に感染した人が確認されました。

アメリカ政府の首席医療顧問をつとめるファウチ博士は、テレビ番組のインタビューで「すでに市中感染が起きている」という見方を示しました。

各州の保健当局は対策としてワクチンの接種を推奨し、すでに接種した人も効果を高めるために追加接種を受けるよう呼びかけています。

カリフォルニア州中部のワクチン接種会場では接種の予約がいっぱいになっているということで、地元の医療機関の医師は「オミクロン株への警戒があるのではないか」と話していました。

またニューヨーク市の接種会場にも市民が次々と訪れ、追加の接種を受けた男性は「オミクロン株が見つかってもするべきことをしていれば大きな問題にはならないと思う」と話していました。

このほかカリフォルニア州のロサンゼルス国際空港では4日、海外から到着した人に対して無料の抗原検査が始まるなどアメリカ各地で水際対策が本格化しています。