米 ワクチン接種回数 高水準に オミクロン株感染拡大懸念で

アメリカでも各地で新たな変異ウイルスオミクロン株が確認される中、アメリカ政府の高官は3日、一日に報告されたワクチンの接種回数が220万回と、ことし5月以降、最も高い水準になったと明らかにしました。

アメリカでは、東部ニューヨーク州や西部カリフォルニア州などで新たな変異ウイルスに感染した人が相次いで確認されていて、感染の拡大への懸念が高まっています。

CDC=疾病対策センターのワレンスキー所長は3日の会見で、各州の保健当局と連携して感染の広がりを注視するとともに、重症化のリスクや、感染力の強さに変化はないか調査を急ぐ考えを示しました。

そのうえで「今の我々には感染の予防や治療の手段があり、去年と比べてはるかに備えができている」と述べ、国民に冷静な対応を呼びかけました。

また、アメリカ政府の高官は、一日に報告されたワクチンの接種回数が220万回に達したと明らかにしました。

これは、ことし5月以降、最も高い水準だということで、このうち100万回は効果を高めるための追加接種だということです。

政府の首席医療顧問を務めるファウチ博士は「追加の接種で抗体の値を高めることは、オミクロン株に対しても少なくとも重症化を防ぐ効果をもたらすだろう」と述べ、国民にワクチンの接種を強く促しています。