3回目接種に国産ワクチン 塩野義製薬 臨床試験開始

大阪に本社がある製薬会社「塩野義製薬」は、新型コロナウイルスのワクチンを2回接種して半年が経過した人を対象に、3回目の「ブースター接種」として開発中の国産ワクチンを使う臨床試験を始めたことを明らかにしました。

発表によりますと「塩野義製薬」は、新型コロナウイルスの「メッセンジャーRNAワクチン」を2回接種してから半年が経過した人を対象に、3日から3回目の接種として、現在開発中の国産ワクチンを使う臨床試験を始めました。

試験では3回目にファイザー製のワクチンを接種した100人と、塩野義製のワクチンを接種した100人を比べて、安全性と有効性を評価することにしています。

新たな変異ウイルス「オミクロン株」の感染が世界各地で確認されるなど、世界的な感染拡大の長期化が懸念される中、会社では今後もワクチンの安定的な供給が必要になるとして、国産ワクチンの開発を今年度中に実現したいとしています。

塩野義製薬は「今月から3回目の接種が始まり、海外のワクチンの確保が進められているが、国内での安定供給を実現するためには国産ワクチンが必要だ」としています。