税制改正 政府「航空機燃料税」の減税幅縮小へ

来年度の税制改正の焦点の1つになっている「航空機燃料税」について、政府は新型コロナの影響で今年度、1キロリットル当たり9000円に軽減している税額を1万3000円に引き上げる方針を固めました。
週明けに与党側と詰めの調整を行うことにしています。

航空機に積み込む燃料に課税する「航空機燃料税」は、昨年度まで1キロリットル当たり1万8000円でしたが、新型コロナウイルスの影響から今年度に限って9000円に軽減されていて、この減税措置の扱いが来年度の税制改正の焦点の1つになっています。

これについて、自民党税制調査会は2日、来年度も措置は継続するものの、減税幅は縮小する方向で議論することを決めました。

こうした中、関係者によりますと、政府は来年度の航空機燃料税の税額を1キロリットル当たり1万3000円に引き上げる方針を固めました。

航空需要が回復しつつある一方「オミクロン株」による影響への懸念があるなどとするこれまでの自民党内の議論も踏まえ、引き上げ幅は一定程度抑えることにした形です。

政府・与党は、週明けに詰めの調整を行い、与党税制改正大綱に盛り込むことにしています。