外国人技能実習生55人の来日中止 介護現場に影響 長野 小諸

新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」の感染者が国内でも確認され、外国人の新規入国が原則として停止された影響で、長野県小諸市にある外国人技能実習生の監理団体は、55人の受け入れを中止しました。

受け入れを中止したのは、小諸市にある外国人技能実習生の監理団体「介護施設協同組合」です。

組合によりますと、介護現場を支える人材として、今月と来月、インドネシアやベトナムなどアジア各国から合わせて55人の実習生を受け入れる準備を進めていましたが「オミクロン株」の影響で、外国人の新規入国が原則として停止され、全員が来日できなくなったということです。

実習生たちは新型コロナによる入国制限で1年以上渡航を待たされていて、組合ではオンラインで日本語を教えながら意欲の維持を図ってきました。

実習生が働く予定だった小諸市の介護施設は、技能実習生がいないと事業が立ちゆかないとして、入国の再開を待ち望んでいるということです。

介護施設協同組合の甘利庸子代表理事は「入国停止は感染拡大防止のためやむをえないと思うが、実習生たちの心が折れないか心配だ。介護現場で実習生は欠かせない存在なので、日本に来るのを諦めてしまわないようサポートしたい」と話しています。