イギリス 追加接種に備え1億1400万回分のワクチン確保の契約

イギリス政府は、今後新たな変異ウイルスによって、さらなる追加接種が必要となる事態に備え、来年から再来年にかけて1億1400万回分のワクチンを確保したことを明らかにしました。

新たな変異ウイルス、オミクロン株の感染による影響が広がるなか、イギリス政府は1日、来年から再来年にかけてファイザーとモデルナの2種類のワクチン、あわせて1億1400万回分を確保する契約を結んだことを明らかにしました。

オミクロン株や今後の変異ウイルスに対応したワクチンが開発された場合には改良されたワクチンも対象に含まれるとしています。

イギリス政府はすでに来年に向けて3500万回分のファイザーのワクチンを確保していますが、新たに確保することで今後さらなる追加接種が必要となる事態に備えるねらいです。

途上国などではワクチンの供給不足も大きな課題となっていますが、イギリス政府はこうした国々に対し、来年半ばまでに1億回分を寄付することを改めて強調し、このうち3000万回分以上は今月末までに提供するとしています。

イギリスでは1日現在、オミクロン株に感染した人が32人確認されていて、政府は水際対策や感染対策を強化するとともにワクチンの追加接種の間隔を短くするなどして対応を急いでいます。