ロシア 北極圏LNG開発に最大1兆2000億円 国際的協調融資を契約

ロシアの大手民間ガス会社は、北極圏で進める大型のLNG=液化天然ガスの開発事業に、日本の政府系金融機関を含めて最大で1兆2000億円に上る国際的な協調融資を受ける契約を締結したと発表し、アジア市場への輸出拡大に意欲を示しました。

ロシアの大手民間ガス会社「ノバテク」は先月30日、ロシア最北部のギダン半島で進めるLNGの開発事業について、ロシアのほか日本や中国、イタリアの金融機関から最大で総額95億ユーロ、日本円にしておよそ1兆2000億円の融資を受ける契約を締結したと発表しました。

また日本の政府系金融機関の国際協力銀行もこの開発事業に日本円で最大2200億円を融資する契約を交わしたと1日発表しました。

ノバテクによりますと、このプロジェクトは総事業費が日本円でおよそ2兆7000億円、再来年の夏から年間最大1980万トンのLNGを生産する大型事業で、大手商社の三井物産が独立行政法人のJOGMEC=石油天然ガス・金属鉱物資源機構とともに10%の権益を取得し参加しています。

ノバテクの幹部は「8割はアジア太平洋市場向けになるだろう」と話していて、北極海航路を活用してアジア市場への輸出を拡大していくことに意欲を示しました。

一方、世界的な脱炭素の流れの中で天然ガスにも厳しい目が向けられる中、フランスやドイツの金融機関は協調融資に加わらなかったということです。