WHO リスク高い人に一刻も早くワクチン接種 途上国にも分配を

新型コロナウイルスの新たな変異ウイルス、オミクロン株について、WHO=世界保健機関のテドロス事務局長は、感染力やワクチンの効果に及ぼす影響などについて調査が続けられているとしたうえで、各国に対して高齢者などリスクの高い人たちに一刻も早くワクチン接種を行い、途上国にも分配するよう呼びかけました。

WHOは先月26日に新たな変異ウイルスの呼称をオミクロン株とし「懸念される変異株」に指定していて、1日はこれに関する初めての記者会見を開きました。

この中でテドロス事務局長は「オミクロン株について新たな情報を得ているところだが、感染や重症化のしやすさ、検査や治療法、ワクチンの効果に影響があるのかまだ多くのことが分かっていない」としたうえで、この数日間、世界各地の専門家が新たな証拠について評価を行っていると述べました。

そのうえでテドロス事務局長は、各国に対して高齢者などリスクの高い人たちに一刻も早くワクチン接種を行うとともに、途上国にも分配するよう呼びかけました。

また新型コロナウイルス対策の技術責任者を務めるバンケルコフ氏は「数週間と言わず、今後数日でより多くの情報が得られる見通しだ」と述べました。