オミクロン株感染者と同じ飛行機の乗客は宿泊施設待機 厚労省

新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」への感染が国内で相次いで確認され、厚生労働省は感染者と同じ飛行機で入国した人は全員濃厚接触者と見なして自宅ではなく宿泊施設での待機を求めるよう自治体に通知しました。

南アフリカで確認されたオミクロン株をめぐっては、▽ナミビアから入国した30代の外交官の男性に続き、▽1日はペルーから入国した20代の男性の感染も明らかになりました。

厚生労働省は、海外から入国した人にオミクロン株への感染が確認された場合は、同じ飛行機に乗っていた人全員を濃厚接触者と見なし、入国後14日間は自宅ではなく宿泊施設での待機を求めるよう1日、全国の自治体に通知しました。

今回、感染が判明した2人と同じ飛行機に乗っていた乗客は合わせて184人で、このうち167人は当初、自宅で待機していましたが、全員、原則として宿泊施設に移ってもらうということです。

これまで入国後の14日間は自宅で待機することも認められていましたが、オミクロン株の感染力はデルタ株を上回る可能性があることから、周囲との接触をより確実に避けるため、対策を強化したということです。

また、オミクロン株への感染が確認された場合は、自宅や宿泊施設での療養ではなく原則、医療機関への入院を求めるとしています。