日本医師会 中川会長 “3回目接種 2回目との間隔 短縮必要”

新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種について、日本医師会の中川会長は、新たな変異ウイルス「オミクロン株」の感染拡大を受け、2回目との間隔を予定より短縮して実施する必要があるという認識を示しました。

12月1日から始まった新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種について、厚生労働省は、クラスターが発生した医療機関や高齢者施設の関係者などを除いて、2回目の接種から原則8か月以上たった人を対象に、順次進めるとしています。

これについて、日本医師会の中川会長は記者会見で、「『オミクロン株』が急速に拡大する懸念もあり、ワクチンを確保し体制が整った自治体から、順次前倒し接種を進めることも考える必要が出てきた。国には、1回目、2回目にも増して、ワクチンの供給スケジュールの透明性を高め、円滑に供給してほしい」と述べ、2回目との間隔を予定より短縮して3回目の接種を実施する必要があるという認識を示しました。

また、中川会長は、ワクチン接種や検査の陰性証明により行動制限の緩和を図る「ワクチン・検査パッケージ制度」について「『オミクロン株』による第6波も想定しなければならない。その兆しがあればいち早く運用を見直すべきだ」と述べました。