生活保護申請 5か月連続で前年比増 コロナ影響が長期化 厚労省

新型コロナウイルスの影響が長期化する中、ことし9月の生活保護の申請件数は2万件余りと、去年9月よりおよそ6%増えたことが、厚生労働省のまとめで分かりました。申請件数が前の年の同じ月と比べて増加したのは5か月連続です。

厚生労働省によりますと、ことし9月に生活保護が申請された件数は、全国で2万156件で、去年9月と比べて1158件、率にして6.1%増えました。

申請件数が、前の年の同じ月と比べて増加したのは5か月連続です。

ことし9月に生活保護の受給を新たに始めたのは1万7829世帯で、前の年の同じ月より7.3%増えています。

生活保護を受給している世帯は、全国で164万1564世帯と、前の年の同じ月と比べて5800世帯余り増加しています。

厚生労働省は、「新型コロナウイルスの影響が長期化し、再就職が難しいことなどから、生活が苦しく追い詰められる人が増えている。感染の再拡大が懸念される中、今後の動向を注視したい」としています。

厚生労働省は、「生活保護の申請は国民の権利です。生活保護を必要とする可能性はどなたにもあるので、ためらわずにご相談ください」とホームページでメッセージを発信しています。